オイルライターのメンテナンスについて

ガスやオイルを充填して使う「注入式ライター」を故障することなく長く使うには、日頃からのメンテナンスが非常に重要になります。メンテナンスの方法については、ライターの種類によって変わってきますが、今回はオイルライターのメンテナンス方法についてお話しいたします。

オイルライターは構造が単純なため、比較的壊れにくいライターと言われています。日頃のメンテナンスさえしっかりやってすれば、愛用のライターを長く使うことが出来ますので、メンテナンスをしっかり行ってみてください。

芸術的なデザインが特徴的なアメリカンブランド “ RONSON ”の代表的なオイルライター
RONSON R01-0026 ライター
BANJO ※1928年発売
RONSON R02-0026 ライター
STANDARD ※1943年発売
RONSON RPV-2005 ライター
PRMR VARAFLAME ※1957年発売

 

ポイント1:「オイルが切れかかっている、少ない状態で着火させない。」

燃料のオイルは、ライターの中にあるウィック(綿芯)を通して火口まで上がってきます。これは毛細管現象を利用した仕組みです。火口まで上がってきたオイルは、ウィックの表面から蒸発して気体になり、周りの酸素と結びついて『混合気』が発生します。そこにヤスリからの火花で着火させます。なのでオイルライターはウィックを燃やして火が着いているわけではなく、ウィックの周りに発生した混合気が燃焼しているんです。

もし、オイルが少なくなったり、全くない状態で火をつけようとすると、混合気が発生していないので、ヤスリの火花でウィックそのものを燃やしてしまいます。

修理に出していただいたオイルライターを見ると、時々ウィックが真っ黒こげになっているものがあります。このような状態になると、ウィックがオイルを吸い上げることが出来ないので、火をつけることができません。そんな時はウィックを毛抜きやペンチで引き上げて、新しいウィックを出してください。でもそうならないために大事なことは、「オイルをこまめに補充して、切らさないことです。」

ポイント2:「ヤスリは消耗品」

毎日ヤスリを擦っていると、ヤスリの刃の間に発火石のカスが入り込んで、十分な火花が出なくなってきます。着火が悪くなったなとか、ヤスリが滑って火花が出ないときは、歯ブラシや金ブラシなどでヤスリの刃を掃除してください。

長い間使っていると、いくらヤスリを掃除しても、弱い火花しか出なくなる場合があります。そんな時は、ヤスリ交換のタイミングです。固い素材でできたヤスリも、長く使ううちに刃の先端が丸くなってきてしまいます。その時はアフターサービスへオーバーホールのために送っていただく必要があります。ヤスリは消耗品だということを、覚えていただけるとうれしいです。

 

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