The founder of The RONSON
1869年12月25日にアメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市で生まれ、10代の頃から金属芸術に関心を抱き、1883年に進学したニューヨーク・テクニカル・スクールで冶金学を学んだというルイス・V・アロンソン(Louis Vincent Aronson)。この人こそが「RONSON」の創業者であり、後にニューヨーク市長等を歴任。慈善家としても活動していました。彼は、在学中に「金メッキ法」を考案するほどの才人で、後にこの権利を売却して得たお金を元手にビジネスをスタート。創業当初より金属細工技術における独自の応用法を次々に発見し、これを自身のビジネスに転用しながらライタービジネスで確固たる地位を確立し、世界中に知られるブランドへと成長させていきました。
アメリカが創り出した数々のグローバルスタンダードとともに発展
産業革命が起こり、ベルが電話を、エジソンが蓄音機や電球を発明した頃から、約10年経った1886年、ひとつの企業が産声をあげました。それが「RONSON」の前身である金属加工会社「THE ART METAL WORKS」です。その時代はアメリカが急速に新しいことが次から次へとはじまる、アグレッシブな力でみなぎっていました。カーネギーやロックフェラーなど、一代で築いた財閥が経済を動かし、ニューヨークは摩天楼と呼ばれる高層ビル都市となり、市民を熱狂させるハリウッド映画が製作され、ベーブ・ルースなど、野球界のスターが活躍したりと…。また、リーバイス社がジーンズの定番「Lot.501」の製造を開始、ブルックスブラザーズが「ポロカラーシャツ(ボタンダウンシャツ)」を開発、フォード社が大量生産によってコストダウンに成功した大衆車「T型フォード」を発売したりと、今やグローバルスタンダードとなっている製品が次々に生まれたのもこの頃です。
DNA of The RONSON
家庭用品を手がけていた地道な企業から、世界から愛されるブランドへ
「RONSON」は創業当初、玩具やブックエンドをはじめとする家庭用品を幅広く製造しながら事業を伸ばし、ついに1910年、最初のライター特許「フリント発火装置」を取得。その3年後には『RONSON』ブランドでは初となるポケットライター「Wonder Lighter(ワンダーライター)」を発売。1920年に入ると、芸術的なテーブルライターを続々と発表します。そして1927年には、世界初のワンモーションライター「Banjo(バンジョー)」を世に送り出し、世間の注目を一手に集めました。
自由な発想で試行錯誤を繰り返し、世界中から長く愛されるプロダクトを次から次へと生み出したこの時代のアメリカの空気感を受けて、「RONSON」も大きく発展していきます。アメリカが自分たちで本当の自由を手に入れ、存分に謳歌しはじめる初期の時代。「RONSON」のルーツは、まさにこの時代の中にあるといえます。
WonderLighter商標
卓上ライター 1928年製
金属細工の芸術品、その発想から世界初のモノが次々と誕生
金属細工への興味をビジネスに広げていったルイス・V・アロンソン。クロムおよび金メッキで、宝石箱や時計、花瓶といった家庭装飾品を独自の技術で芸術品に仕上げ、ギフトとしての需要を拡大させました。そして、ライターを手がけるようになってからは、まったく新しい発想を次々に思いつき、それぞれの特許を取得。それまで世界になかったものをどんどん創り上げていきました。そもそも、彼がビジネスをスタートさせるための資金づくりに利用したものも彼が開発した「金メッキに関する特許」の売却。つまり、世界で初めてのモノを創り上げた成果を元手に、その後も様々なカタチで新しいモノを生み出すことになったわけです。
時代に合った「美」の追求、日常の中で芸術を楽しむという豊かさを浸透
「RONSON」のライターが世界中の人たちから愛されたのは、その機能性もさることながら、芸術品ともいえるほどの「美」へのこだわりがあったからです。『RONSON』の名前を世に知らしめる前身である金属加工会社「The Art Metal Works」という会社名は金属芸術へのこだわりをビジネスに生かしたいという願いが込められています。
1910年~20年代には、アールデコの影響を色濃く受けた数々の卓上ライターを世に送り出し、アールデコのリーダー的ブランドとなりました。さらにはフラッグシップモデルとなった世界初のワンモーションライター「Banjo(バンジョー)」を開発。1950年代に入ると「Varaflame(ヴァラフレーム)」を発表。当時の車などに取り入れられていたストリームラインを効果的に使った美しいデザインが世界を魅了しました。
時代に合った「美」の追求、所有する人に充足感を与える小さな芸術を日常の中で楽しむという豊かさ、それを世に浸透させたという意味で、「RONSON」の功績は大きいといえます。
「Banjo(バンジョー)」1927年製
「Comet(コメット)」1966年製他
マーケットを的確に捉えた戦略からその時代のスタンダードへ
ワンモーションで着火から鎮火まで完了する世界初のワンモーションライター「Banjo(バンジョー)」の発火メカニズムは、ライターに機能を求めた人たちのニーズにフィットし、たちまち話題になりました。そして、このメカニズムは卓上ライターをはじめ様々な製品にも取り入れられていきます。1965年に発売された「Comet(コメット)」は、プラスチック製で軽く、持ち運びにとても便利だったこともあり、これまた大ヒットとなりました。
その後も「RONSON」は、豊富なカラーバリエーションを揃えた製品や、気分で外観を換えることが出来る製品などを発売。iMacやiPod、着せ替えケータイが生まれるずっと前から戦略的な売り方を実践していました。つまり、その時代時代においてマーケットを捉えた効果的な戦略があったからこそ、「RONSON」が世界中に知られるようになったといえるでしょう。
Greatest History of The RONSON
UNITED STATES OF AMERICA
1860年 エイブラハム・リンカーン大統領に就任
1876年 ベルが電話の特許取得
1877年 トーマス・エジソンが蓄音機を発明
1890年 リーバイス社「Lot.501」製造開始
1891年 カーネギーホール完成
1903年 ライト兄弟が世界初の有人動力飛行に成功
1905年 ニューヨークに初の地下鉄開通
1908年 フォード社が大衆車「T型フォード」発売
1914年 ー1918年 第一次世界大戦
1923年 コットンクラブNYに開業
1927年 リンドバーグが大西洋横断飛行に成功
1935年 コカ・コーラ社コイン式自動販売機を開発
1939年 ラルフローレン創業
1939年 ー1945年 第二次世界大戦
1941年 NBCテレビが世界で初めてテレビ本放送開始
1948年 キャデラックがテールフィン自動車を発売
1953年 ヘップバーン主演の「ローマの休日」が公開
1969年 アポロ11号月面着陸
1977年 ルーカス監督の「スター・ウォーズ」がヒット
1989年 冷戦終結
RONSON
1869年 12月25日、創業者 ルイスV.アロンソン誕生
1883年 ニューヨーク・テクニカル・スクール入学
在学中に金属の電気メッキ技術を発明
1886年 アート・メタル・ワークス、ニューヨークにて創業
1897年 硫黄点火装置を開発し「セーフティーマッチ」の名で特許取得
1910年 RONSONブランドを商標登録
1910年 最初のライター特許取得「フリント発火装置」
1913年 ロンソン初のポケットライター「ワンダーライト」発売
1928年 世界初のワンモーションライター「バンジョー」特許取得
1928年 アート・メタル・インクとしてNY市場に上場
1930年 UK子会社が始動、世界戦略へ
1935年 「タッチティップテーブルライター」発売
1943年 ベストセラー「スタンダード」発売
1948年 リムーバブルガスカートリッジの特許取得
1951年 タービン状ウィンドシールド「ウインドライト」発売
1957年 ストリームラインの最新ガスライター「ヴァラフレーム」発売
1958年 女性向けライター「アドニス」発売
1965年 サイドレバー着火が画期的な「コメット」発売
1970年代 電子ライター開発「ヴァラフレームMK-II」発売
1980年 使い捨てライター「マグナム」発売
1995年 「スーパーコメット」発売
新商品情報
-2018年8月 数量限定コレクターズライター発売-
世界でもっとも注目を集めている新素材の一つ
ワイルドボアレザー(猪革)を巻いた
RONSON "STANDARD" -WILDBOAR- を数量限定発売!
純国産猪革を使ったアクセサリーブランド「STY」とRONSONがコラボ!
世界的に新素材として世界のトップブランドから注目を集めている猪革を使用。
猪は家畜されておらず、獣害により捕獲された猪などを使用するため、
捕獲量次第となる非常に希少であり、環境保護に貢献するエシカル素材です。
猪革には日本古来から伝わるモチーフをデザインしています。
世界にひとつとないコレクションをあなたの手元に...
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